TOPICS Japan Trip 2015 (開催前のご挨拶)
「日本のケースは取り上げたくてもできない。なぜなら、英語の情報があまりに少ないからだ。」
ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health, HSPH)を代表する、ある教授のコメントでした。HSPHには、国際的にも優れた医療・公衆衛生システムをもつ日本に対して関心を寄せる教授や学生が多くいます。そして2011年3月11日の東日本大震災、同年9月のLancet日本特集号など日本への公衆衛生、医療、福祉分野での関心が、さらに高まってきています。
しかしながら、言語的・地理的な制約から、その実態は必ずしも十分に伝えられていないのが現状です。日本への理解を深めるためには、将来の公衆衛生分野のリーダーとなるHSPHの学生や研究者たちに日本の実態を知ってもらうだけでなく、私たち自身が国際社会における日本の役割を考えていくことが重要と考えます。
毎年様々なテーマで開催されているジャパントリップですが、今年は「Post Disaster Recovery(震災からの復興)」をテーマに開催することといたしました。ジャパントリップ開始時期にちょうど東日本大震災から発生4年目を迎えます。未曾有の大震災が人々の健康状態や生活にどのような影響を与えたのか、発生から4年目を迎えた状況で、引き続きどのような課題が存在しているのか、実際に学生自身の目で見るとともに、今後どのように対処していくべきか、各国の学生と共に考え、公衆衛生分野における将来のリーダーとしての見識の深化と意識の醸成を目的とします。
過去、ジャパントリップに参加した学生は、皆、「日本びいき」になったといいます。日本に学びたいという我が国に関心のある学生の想いと、日本を世界に伝えたいというHSPH日本人会の学生・研究者の想いの実現のため、ジャパントリップを例年にも増して実りあるものとしたいと考えております。
Japan Trip 2015 概要
日程: 2015年(平成27年)3月14日〜21日
テーマ Post Disaster Recovery (災害からの復興)
参加規模 HSPHの学生・研究者等23名
日本人引率者 5名
訪問先 東北(国連防災会議、医療・福祉関連施設等)
東京(厚生労働省、国立国際医療研究センター等)
主催 HSPH Student Club of Japan (ハーバード公衆衛生大学院日本人会)
問い合わせ hsphjapantrip2015@gmail.com